ジョジョ……エジプトへいく

ジョジョ達一行は インド アラビア半島を経て イスラム圏 を経てエジプトへ辿り着く。オレはアラビアと言うと「アラビアのロレンス」という映画を もう一つ「月の砂漠」の歌を強烈に思い出す。テレビもない時代のオレなので とても懐かしいのです。「月の砂漠」の歌は 木の幹に寄りかかり遠くの空をうつろな眼で見上げながら気持ち込めて ウットリしながら メロデイ ハーモニ リズムを大幅にアレンジして 過ごしていた。オレは学区の端に住んでいたから友達が少なかったのです。

 

ジョジョ達は多種の乗り物を登場させている。乗り物とは自分自身の体のシンボルを現わすのです。攻撃を受けて破壊してしまうが、それは転換の必然が生まれてくるからに他ならない。

 

今回感じたのは つまりスタンドとは 他ならぬ精神のエネルギーが具現したということ。更に付け加えるなら 人間や動物の脳に存在する恐怖なのだと。オカルトの本によると 地球が誕生し成長していく過程からと、そして人間が存在していく過程で 体感した負の感情が 束になってコンプレックスになるというようなことを書いてありました。(コンプレックス という学術用語を確立したのは カール・ユングに他ありません。)花京院の波紋が敵の耳に突き刺さる場面がありました。耳は 脳への最短距離なのですから 打撃も強かったと思われます。

つまりこの物語の主題の一つに「恐怖」、京コンピューターを遥かに超える 「脳」の仕組み 人間の宿命である発達した脳の悲哀をかんじたのです。

 

戦いの場、夜空には上弦の三日月は 最高の情景です。波は寄せ 引く……生命の元(げん)ありということですね。

 

ごきげんよう