ジョジョ・・・母たち

オレの母さんは 今施設に入所している。お嫁入りするまで 婿になる人の顔を知らなったと言う。当時としては珍し事でもなかったというから いいのだろう。馬に乗り、嫁いだとのこと。嫁入り道具の支度金は、100円あると豪華なものが揃ったとか。勿論 上には上があったろうが。オレの記憶の中に 大きな箱があった。かくれんぼをするには最高の隠れ場所だった。箪笥には大きな金具が付いていてなかなか立派なものだった。大家族で婿の祖父 婿の兄弟たちも同居し、塩 秤 薬 雑貨を売るお店も構えていたという。伝播 山 小作の人 というように、昔でいうところの地主の家に嫁がされた。しかも下働きのような扱いだったと、嘆く母を知っている。

さて ジョセフ 承太郎 仗助 康一 億泰 方の母さんについて感じたり 思い出したりしたことを キイの上にのせてみます。

女性として生まれ 出会いがあり 結婚。妊娠・出産ということになる。オレの母達の頃には少なかったと思われるが、核家族 共働きなどの要因により当事者の意思とはとは関係なかったようなところに、関係者の意志が関わってきた。つまり受胎調節を実行せざるをえない主婦がいるということです。中には人工中絶 を経験している人も。逆に妊娠しにくい女性もいる。昔ならこれだけの理由で、離縁も珍しいことではない。そして大きく変化したのは「授かりもの」から「つくるもの」になったという社会現象となったことです。

生まれた子は母乳というわけではなく、ミルクがある。抱っこやおんぶも必然と言うわけでもない。72時間 首が座る 6ヶ月 一年 と人生の元 三つ子の魂百まで の時である。子どもの精神発達は 母との肌の触れ合いにより保持される。

母性本能とは本能ではなく、肌の触れ合い 授乳 他観察学習をしているうちに 自然に身についてくる母性行動なのです。これはひとだけではない。サルや象などにも見られるということです。逆の体験がある。オレが40代半ば 0歳児担任の時、帰宅し入浴するとき おっぱいのあたりが触れる下着部分が薄っすら黄色になるということがしばしばあった。先輩に尋ねてみたところ 良くあることだと。母性とは授かりものですね。オレは来世でも女性でありたい。苦労は多いと想像するが大家族がいいな。婆 じいは勿論いる。菜畑もあり 花畑もある、贅沢かな・・お店もある。そんなとこかな!

 

命は まず子宮と言う環境からより安定した生命体の中で成長していくことになる。環境は単一のことではなく 母親の精神それまでの身体的条件のもと 両親の遺伝も含め影響を受けやすい場でもあると言えます。例えば妊娠中の母親の不安や恐怖などにおびえたりすると 情動は子宮の胎児まで影響を及ぼすといわれています。それが生まれた後にまでどれほどの影響を与えるのかは 明言できませんが、否 とはいえないでしょう。オレの奇妙な体験によると つわりの為 の異常なほどの嘔吐 食欲不振など身体的な理由とはいえなかったのです。つまり オレは実家の母に迎えに来てもらって 里帰りをする新幹線の中で、きゅうにお腹が空いて我慢ができなくなり、車内食堂でカレーライスの大盛を、とても「旨い!」と叫びたくなるほど味わったことがある。(いまでも大きな声では?しぃかな)専門的にいうと、精神的な葛藤が存在したのです。母親になることへの恐れのような危機を覚えたのかもしれない。今までの自分ではない感覚 母 になるの・・・

そして出産を迎えることになるが、微弱陣痛の為4日目の夕方にようやく本当にやっと生まれてくれたが、印の泣き声がなかったのです。? 「あかちゃん泣いてごらん お母さんが心配しているよ!」・・・すると「おぎゃおぎゃ おぎゃ」3回泣いた。呼吸をしたのです。オレは恥も外聞もなく「先生ありがとうございます」となんども言いながら号泣しましたよ。母は「やあよがったよがった ゆっくり寝るんだぁ。」といってくれたのですが いびきをかいていたのは母で オレは「後産」に苦しむ一夜を 耐えた。

子も少しの乳を吸ってくれるが十分ではなかった。「安心して乳を吸う」ことへの受け入れが不足と言う精神を自分の内に根ずかせたかもしれないと この母も受け止めきれなかったのではと 思い出している。「お母さんって呼ばれるっていいんだよ!」と笑顔で言ってもらえたことが、今でも自己受容に繋がっていると感謝しています。

 

彼らはこういった理由で 良い 環境の両親 外因的環境もよかったと感じました。美しさ 思いやり 気づき など良妻賢母たるエネルギーの統合が彼らの精神エネルギーとなり スタンドを与えられたのでしょう。ジョセフと仗助の対面 二人の心の流れ 選択の意味・・・例えばジョセフの杖が折れた これは次なる瞬間を決定ずける事故と感じました。(原作さん 泣かせますね!オレはジーンときましたよ。其のことを理解した 康一にもジわわと またまたですね。)透明赤ちゃんが川に落ちた時ジョセフは、自分の体を張った。16年間の空白なんてぶっ飛んだ瞬間でしたね。ところで、仗助ママとジョセフは再会を喜び、愛 の大きさ使命を互いに真の関係を感じたのですよね!

母 父は子どもを養育しながら自らの相互的信頼関係を築く、子と親の内面の資質が問われる。其のことを強く感じたことでした。「自然破壊は人間が招いたこと」と承太郎は言う。特に3・11 今年の水害 交通事故 殺人事件 汚職 どうすればいいのでしょうか?有史以来 人間の課題であると言えるのですね。

 

窓からは揺れている芒は見えねど 遠くあのあたりで揺れているのが伝わってくる、こおろご 他の虫たちが 一番はオレと言わんばかりに鳴いている。とんぼのお宿は何処なのだろうか すっかり秋になってしまった。施設にいる母はもう眠ったのかな・・・

 

ごきげんよう