【子どもと保育園、保育士】変化にきずかない振りという現実 その弐

 幼保連携型認定子ども園の役割。今の時代のお子さんを通わせている、保護者の方々にとって大まかな園の特色は園から配布される「お手紙」によって知ることができると思います。その月の行事はその月のカレンダーに記入されていくが、「理念・月のねらい」などは読まれたとしても、特に、気に留めないのではないでしょうか。大きく重視する点を記します。

 

「乳幼児期の教育及び保育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な役割をになっている。これらを踏まえ、その間の子どもの健やかな発達を保障することを目的としています。」   「乳幼児期の教育及び保育は、家庭とそれ以外の施設等で行われ、両者が連携、連動し効果を上げることが望まれます。また、幼保連携型認定こども園には、家庭や地域とは異なる独自の働きがあり、ここに教育及び保育の内容を豊かにする視点があります。

 

家庭・・・愛情としつけを通して心の基盤を形成   家庭以外の施設・・・家庭に代わって保育する場  家庭では経験できない世界の豊かさに出会う場   

地域・・・様ような人々との交流を通して豊かな体験が得られる場   さらに遊びの重要性、小学校との接続、保護者の変容等が挙げられています。」

 

内容・・・「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域にわたって示されています。   「ねらい」その1・「心情」は、目に見えない心の育ち   

その2・「意欲」は、外に向かってやってみたいこと   その3「態度」は、その行為を安定して持続させる力の基礎   とあります。さらに、 その4「体験」は、子ども自らが行うこと(生活全体を通じた「体験」を重視しましょう。)『参考図書 教育・保育要領 サポートブック・・・保育総合研究会 監修  世界文化社発行』。

 

大まかすぎますが、こうしたことを踏まえて保育が展開され、一日一日を終えていきます。こうして読んでみると、「うんうん、そうだその通り」と感じられます。

 

お誕生日がくると「2歳」になる保育室でのこと。オレが入室すると真っ先に走り寄ってきて、オレのほっぺたをつねる男児がいます。また、みみたぶを小さな指でこする男児、全速力で走ってくる子、眼で凝視している子、手を振る子など、「個」が感じられる一場面です。良し悪しは関係ないと、うけとめています。自分の気持ちを言葉で伝えることは、まだ十分な時ではありません。トイレットトレーニング完了の子はまだいません。紙おむつ ズボンの着脱は自分でやろうとしています。一日ごとに自分でという気持ちが、育っていきます。

 

「十人十色」。当たり前のことです。しかし、現実は少し異なる事柄を大人に対して発信しているように、感じられることが多々あります。

 

6月1日(金曜日)。オレは鳥肌が立つような再会をし、感情を抑えられない事がありました。「もしゃもしゃ   中村牧江 さく、 林 健造 え・・・こどものとも1998年7月発行」。オレは花の20代も終わろうとしていた頃、「絵」についての概論 手法 観方 発達などなどについて、林先生の講習を何度か受けたり、本を読んだりしました。オレは熱中していたのです。

 

子ども達によって、なんどもなんども ページをめくられた皺があり、所々に「なおして。」と子ども達の言葉がにじみ出ている「絵本」でした。ほんとうに嬉しかったです。まるで「人の一生を」描いたような深ーーい絵本です。

 

つづきます。