子ども達を取り巻く人たち

前回の公開で、そんなことはわかっているさ、そう行かないから悩んだり 

不安になるだろう。と 感じられた方が多いかも知れません。しかし現実としてそれが事実だからです。 

 

「親子ストレス   汐見 稔幸著・・・平凡社」参考   本の冒頭に次のような言葉があります。「なぜ、我が子を虐待する親が増えているのか?なぜ、子ども達は心を閉ざし、人を傷つけるのか?これら「親子ストレス」の問題を解く鍵は、日本社会に特有の”完璧さ”と効率性を求める歪みにある。教育・育児の現場からリアルな声を集めてきた著者が、育ち、育て合う関係の豊かさを提案する。」「”良い子” ”良い親” から解放されたとき、新たな家庭観、生命観がみえてくる。」

 

この本は2000年5月出版となっているが、データーとしての情報はないことと、社会情勢の変化や結婚観 家庭の在り方 保育概念 親世代の時代の影響 少子化など、素人のオレには 解説 分析 課題などの専門的視野に立つことはできないが、この本を読み返してみたり 保育現場に席を置く一人として、感じたことを記していきます。

そして、この本に書かれていることは、決して解決したことでもなく、日本の国の一人一人の課題と 生きざまでもあると強調したいのである。

 

「若者が家に閉じこもったり突発的な犯罪を起こしたり、母親がせっかく産んだ我が子を虐待してしまう。小学校で授業が成立しないところが出て来たり、学力低下が大学でも言われるようになる。最近、育児や教育の世界で起こっていることがどうもおかしい。・・・問題はばらばらに起こっているのだろうか。・・・整理してみたい」とかいている。

 

現在勤務している園や、研修会参加 就職してくる新人保育士、中堅保育士の方々と関わってみて 感じていることがある。それは「ぺんぺん草も残らず取り切ってしまう」という、言葉である。みんな真面目で よく働く(これは今いる近隣だけのことではなく、実は保育界にいえる、残念な現実でもある。 他の業界もしかりではあるが!)会議や研修などの「場」での発言が少ない ひとつの園に似たような人が集まりやすいなど。園の場合、似たような保護者の存在傾向がみられる。

 

どのように取り組んでいくか?まさにそれが問題である。

 

徒然草   第32段・・・妻戸を今少しおしあけて、月見るけしきなり。やがてかけこもらせましかば、くしおしからぬまし。あとまで見る人ありとはいかでかしらん。かようのこと、ただ朝夕の心づかいによるべし。    (客が帰る後ろ姿を、そっと見送る人は、すてきですね。)オレの茶の先生はこのような方であった。今頃は夏に向けて、お道具を手にとりて、ながめているのでしょうか!月も雨をみているのかなぁ。

 

つづきます。