【子どもと保育園、保育者】変化に気づかない振りという現実 その六

園では、ノロウイルスに感染した子 熱 肺炎になったとか、対応に追われています。4月入園した子はようやく慣れて来たかなと、保護者も安堵したところだったと思います、在園児も慣れてきたことで個々の多様性を現わすようになり、にぎやかです。

 

3歳児クラスでは、一組の女の子が手を繋いでいて何をするにも「一緒」です。3歳児はお母さんとは丈夫で良く伸びる「ゴム」のような繋がりの元で、少しづつ「自立」へと成長しています。4歳児になると、ゴムは自然と本当に自然となくなっていきます。「親子の信頼関係」が安定していればいるほど、「自分だけの友達」関係へと成長していきます。「個人差」があるので一様ではありません。特に3歳児から4歳児は「大好きな夢ちゃんが一人いる」と幸せです。

 

反面、言葉 体 など達者な子の「元気」が出てしまい、「どうして おこられたかわかる?」と 保育者に言われる。子どもはこの言葉の「意味を理解できない」、考えたり 観察できるレベルの「脳」の発達に至っていると、想像できますか?何といえば先生が「いいよ」と言ってくれるかをじっとして、待っています。誰かの顔をチラリと見ると「どこ見ているの」と言われることが多い。オレはなるべくポジテイブな言葉を代弁し「大事ね」と結んで、済ませる。子どもはうなずいて次の遊びに移行する。体の動きを脳が命令する頃には、さっきの事は、風と共にさる。

 

「土」のある園庭でのこと、毎年「団子作り」競争が始まる。大きい子が中心となるが、中には見よう見まねで挑戦しているやる気満々の子も。土と水 握る時の力加減 粘る力など、多くを課題としなければならない。・・翌日確認の為、一直線。土の中に埋めているのだが、本人にしかわからない秘密基地があるはず。・・そうっと、そうっと慎重に・・もし手の上で、元型が残っていた時には、跳ね上がって喜びます。園長先生が綿の上にそうっとねせてくれた時のあの 瞬間は金メダルほどの宝になっているはずです。  もし駄目だった時は再挑戦。更なる完成の為に、「乾燥」期に入ります。此の時点で崩れることも多々。

 

この「団子つくり」は子ども達も「科学の世界」にどっぷり間違いなし。もう一つあります。時期になると「あおむし」が大量発生します。ちょうか?、がか?・・子ども達に一応説明はしますが、お家の人と相談の上、「〇〇ちゃんち」にお引越し」と相成ります。(園長先生の許可を取り、虫や子どもの様子をみてもらいます。)・・この子は3歳児クラスだったと思い出します。「生物 ・ 生態学」の研究ですね。

 

話題を変えます。2011年「大津市中二いじめ自殺事件」、この事件後「ガイドライン」の策定からわずか1カ月後、2017年4月に仙台市の中学校で二年生の男子生徒が「いじめ」を苦に自殺する事件が起こりました。学校と市の教育委員会の問題、園で保育士の「暴力」に対して保護者の方々が立ち上がった例、最近では神戸の教諭の事件。

 

「脳」の仕組みを踏まえて「親子ストレス・・汐見稔幸・平凡社新書」参考。

その家の第一子が生まれると、親戚一同 ご近所さんも招いて「おふるまい」をする伝統があった。呼ばれた人は中ぐらいのレベルの出で立ちでいらした。足つきお膳のおでましです。オレも長女が生まれた時は同様のおふるまいをしてもらったものです。

 

子は「授かりもの」と言っていたからだと思うと同時に、昔は子どもの他界 母親が「産褥熱」でご他界することは珍しいことではなかったからでしょう。今は「選択」する時代になりました。少子化時代・・女性の場合「生んでみようかな。」と望まないことが大きな原因の一つ。女性の権利の一つになってきたのです。

 

そして子育ての過程に於ける「育てる」ことへの、ストレス 虐待 死が関わってきたことが大きな問題です。結婚 離婚 内縁関係 が要因の負の現象が社会的に問題を抱えています。結婚をしている家庭でも我が子に虐待をしているとの告白もあるのです。もう一つ、「公園デビュウ」によるママたち集団内の「いじめ」。

 

「梅子黄なり」(うめのみ きなり)・・梅の実が熟して色づくころの意。梅雨入りの事を「栗花落」(ついり)と言って、栗のはながしとしと降る雨の中、咲くの意。

 

     梅雨の月があって白い花・・・種田山頭火

     菜の花のひかりめざして船帰る・・・オレは魔女

     みつばちや白詰草の遠き友・・・・・オレは魔女

 

つづきます。