【子どもと保育園、保育士】変化にきずかない振りという現実 その参

徒然草兼好法師」  序段「つれづれなるままに・・・・・」

{これといってすることのない、自由気ままな時間に、心に浮かんでくるつまらないことを、とりとめもなく書き続けていると、妙に気が狂いそうになってくるのです。}

 

誰もが一度は通過する古典です。なんのことかと言うと・・<体は自由になったけれども、心にはぼんやりした不安がある・・・いやそれ以上に、得体のしれない焦りに追い詰められ気が狂いそうだ、と包み隠さず告白しているのです。>と書かれてあります。

 

 

ひとの思い、情感というものは 今も昔も大差ないようです。  「なぜ変わらないのか?」という思いも自然に湧いてきます。「ヒトはいじめをやめられない・・・中野信子署・・小学館新書」より      「集団生活では、向社会性の高まりと同時に、集団を守るために、逸脱者を集団で排除しようとする「オーバーサンクション」が起こる可能性が高くなり、そこに誘発されて起こる攻撃の行動が「いじめ」につながる。これは、発生しにくい国と発生しやすい国があります。その違いはどこにあるのでしょうか?・・・この現象が起こる時には、まず逸脱者の特定が必要になりますから、その前段階として、逸脱者を見つける=検知するプロセスが必要になります。検知する脳の思考プロセスを「裏切者検出モジュール」と呼んでいます。・・・日本人は逸脱者や逸脱候補者を見つけがちな国民性があり、その点でサンクションが発生しやすいと言えます。」とあります。

 

「安心ホルモン」と呼ばれる「セロトニン」が多く分泌されているとリラックスしたり、満ち足りた気持ちになり、セロトニンが少ないと、不安を感じやすくなると言われています。・・・脳内の働きに作用してくる。量が減ると、情動が抑えられなくなり、適切な行動をとるための能力が低下する。」と。

 

ようするに日本人は「遺伝子」として「いじめ」の素因があるということです。対策は❓多少のリスクがあっても、あまり気にせずに、楽観的で大らかな振る舞いをする人になることです。いつごろから?・・・日本人の不安症と勤勉さは約400年前。徳川家康が亡くなったころからというデーターがあるそうです。

 

最後に兼好さんにお尋ねしてみます。{原文・・・よろずのたがは、なれたるさまに上手めき、所えたるけしきして、人をないがしろにするにあり。」・・・男女老若は礼儀正しく人に接すること。失敗は自分の得意げな態度をして、人を侮って軽んずることからおきる。}と言うことらしいです。「第233段」

 

自律。オレも人生の大きな課題です。

 

つづきます。