霜月・・・いろいろ

いよいよ晩秋になりました。蟄(すごもり)虫をとざす。・・虫が隠れて戸を塞ぐ頃を言う意味の次候です。 

土の中へ巣籠の支度をするという意味です。豊穣の時 秋刀魚 里芋 紫苑(花の名)茅場(芒の原)ずいき祭り(里芋の茎の事で これを使用して神輿を作り 秋の収穫に感謝したと。千年以上の歴史を持ち 京都北野天満宮で毎年十月一日~五日に開かれる と俳句歳時記に記されています。稲が食卓にのぼります。車で走っていると 銀杏の葉が黄色に変化(へんげ)し 環境によっては銀杏が実り 時得て落ちてきます。。割り箸を以って銀杏拾いに出るのは 田舎だけの風景になってしまったかもしれません。オレは田舎育ちなので、コツは知っていますし、機会さえあれば採り 洗い乾燥させて 乾煎りして熱いうちにほおばれます。また やがて迎える大晦日 お正月に向け茶わん蒸しにすれば これ以上の御馳走はないかも?ですね。

銀杏の木は路上や 神社仏閣でもみられます。͡この木は水分を多く持っている木とされ

火災などの一つの備えになっているからだと聞いています。何故かは不明ですが 柳の木が植えられている道路での 事故も格段に少ないという統計があるとも聞いています。

あっと言う間に日が沈むことを「釣瓶落とし」という秋の夕暮れをいうことば、子ども達も急ぎ早にきえてしまいます。保育園でも子ども達は「あっ。暗い。ママのお迎え来るかな」と とたんに出入り口の方を気にし始めます。他児のお迎えを勘違いし、泣き出すこともたびたびあります。4歳、5歳位になると「きょうは 延長だよ」「パパだよ」「6時(18時)にママ来るよ」と思い思いの胸の内を話してくれます。

湧き上がってくる思いに共感するのは 力量が必然となります。二女が保育園に行っている時、お迎えの気配を誰よりも早く感じ取って 「お母さん!」駆けよって来ました。土曜日は午睡直後あたりの迎えなので (ホールで保護者を待っているので 年齢に関わらず 園の布団を利用している。)最後列にいるので、ホールのドアをそーーとそーと開けると、担当の先生に目で合図をし 静かに忍者のように忍び足で にんにんとオレのいるドアまでくる。そしていつも言う言葉「おかあさん!花音ね一番のお迎えだよ」と。よく熱を出す子だったので、一週間頑張ってくれた時は心から感謝でした。

未熟児で生まれたので 小さくて壊れそうな存在で、熱 を下げる為に きっかり5時間おきに「麻薬」を処方されたことはオレがどんなにボケたとしても、忘れないことです。今 当事者は大きくなり、母 になりたいと願っているのですから、なんかとっても不思議なことで 魔訶 の世界は確かだと・・・秋の夜長・・・

 

    秋の田の穂の上(へと読む)に置ける白露の 消(けと読む)ぬべくも吾は

           思ほゆるかも     詠み人知らず

    晩秋のパステル開けて草に坐す    オレは魔女

 

言挙げいたします。