秋いろいろ
夕べごはんを食べて居るときのこと ふと空を見上げると もう少しで満月が近いのだなと感じました。いつになく高ぶってしまい家族にしかめ面をされたにも関わらず、見てみてと……疲れているのにそうだよなぁ しかし45度の視線のさきに、「秋」といえば「月」なのよと押し付けたのが 思いやりにかけたオレの悪い癖が出たのであります。
秋の一枝と言えば やはり 紅葉 もみじですね。紅葉狩りと言う季語があるほどですからね。
月に戻ります。今年のように雨ばかりの年は 太陽の有難さは万人の気持ちであり 記録更新なんていらないから、おひさま おひさまと手を合わせたにちがいありません。オレ魔女としては、ゆうべのように 「月」に心奪われるのも自然かなと、ポジティブに受け止めてひと安心です。
月のすがたその壱 一筆のような三日月
その弐 残月のような弓張り月
その参 癒し 浄化の満月
その四 死と 再生の新月
胡弓……17年ほど前 「胡弓」演奏を聞いたことがありました。馬が草原を駆けたてがみは靡き 悠々と雲同行し、騎手は馬の背に立ちまるで飛んでいるかのような、情景が今でも覚えています。
絵本「スーホーの白い馬」赤羽末吉の絵 少年が大切に共に生活していたが 手放さざるをえなくなった。馬は胡弓になったのです。
オレはこの絵本を読み聞かせているうちに自然と涙が出てき、声をつまらせる。静けさの中から「泣いているの?」呟く子どもの幽かな内なる声が聴こえる。時には不覚にも声をあげてしまうことさえあるのです。
小学中期下校時、稲が刈り取られ天然干し(南部地方では 「のっこ」と呼んでいた)が、点在する田んぼに カラスが蹲っていた。どうしたもんかと思いながら近づくと、カラスは片足を引きずるような恰好で逃げる。オレは追う。そのうちに日が落ち始めたことに、ふと気づき追うことを諦める。オレはカラスを家に連れて行って介抱したいと思っただけでした。
秋が深まっていく日の思い出 そして秋彼岸を迎える頃には、夕立に伴う雷がならなくなるころでもある。空にはあの鰯雲が秋の空を晴れ渡せる頃となります。
ひと雨ごとに季節は寒露へと変げし、霜を呼び込み 紅葉は山を装い そして山は眠り北のかみさまがおでましと告げられる。
オレはこの国に生まれて良かったとなんども何度も感謝します。
その参 癒し 浄化の満月
その四 死と再生の新月